平成23年度 北部地区(児玉・大里)人権教育実践報告会
平成23年7月29日
分科会:インターネットによる人権侵害
①入学前(新入生説明会)から始まる情報モラル~情報モラルの定着を目指して~
②生徒の情報モラル教育についての現状と課題~携帯電話を中心に~
①では熊谷東中学校の調査より、携帯電話を所有している生徒が49.0%と半数で、そのうち24.9%が1日2時間以上利用しているという結果が報告されました。生徒全体の12.2%が2時間以上携帯電話を利用していることになり、このことは、学習時間の減少の原因の一つと考えられるのではないでしょうか。
また、会場からは「携帯依存症」と考えられる女子高生の現状について、深刻な意見もありました。携帯電話を持つことは、“マナー・ルールを守る”という日常の指導から始まり、様々なトラブルの入り口となっていることをしっかり認識させなければなりません。
一日2時間以上使用する子どもやトラブルにまきこまれるのは、親の知識が追いつかないまま、フィルタリングやルールを決めず、子どもに携帯を与え、放って置かれていたことが多いのではないでしょうか。必要がなければ携帯電話を与えない。与える場合は、リスクを充分知りルールを決めて与えるなど、いつも親の目が行き届くことが大切だと感じました。
学校で、子どもに対する「ケータイ安全教室」やDVDなどとともに、親に向けての「ネットアドバイザー講座」など、親への働きかけがこの問題をよりよい方向に進めるために必要なことだと思います。
文責 PTA副会長 草野