緊急事態宣言が延長され、部活動も中止期間を延長せざるおえないという暗いニュースが流れる中、少し元気になる、心温まるニュースが飛び込んできました。
本日、校長先生が出張から帰ってくると、校長室の机の上に、日本ラグビー協会から校長宛に段ボール箱が届いていました。何が入っているのかと開けてみると、
毎年、9月に行われている、「太陽生命カップ」という中学生ラグビーの全国大会で使われている試合球が入っていました。

　同封されていた手紙には、今年度はコロナ禍の影響でこの大会が実施できず、「目標だった同大会出場が叶わなかったばかりか、本年度を通してジュニアラグビー
の競技活動が思うようにできないまま中学生活を終了する日本全国の日本協会登録中学３年生選手の皆様と中学生選手所属チームに『エール』を送るために記念品を
贈呈したい。」と書いてありました。記念品としては、日本協会登録の中学３年生には、各自に記念のタオル、所属チームには全国大会で使われるはずだった、
（ちゃんとJAPANの証である桜のエンブレムが入っている）この試合球が贈呈されたというわけです。（本校ラグビー部は３年がいないのでタオルはありませんが、）

　この全国大会は、11年前に始まった、単独の中学校ラグビーチームが目差す、最も大きな大会であり、出場できるチームは各地区の強豪、ほんの一握りのチームしか
出場することが許されません。実際、埼玉県では単独の中学校チームで、まだ、その出場が叶ったチームは一つもないほどです。（校長先生も、目指しましたが…。）

　校長先生が嬉しかったのは、そんな一握りの本当に優秀なチームしか出場できない、この大会から、日本全国の中学生ラガーマン全員に温かいエールがあったという
ことです。強いチーム、強い選手だけでなく、昨年、廃部の危機に瀕した上柴中ラグビー部のようなチームでさえ、見捨てない、その姿勢に感動しました。

　まさに、One for all,all for one.　人と人との『絆』を大切にするラグビー精神　そのものが、そこに生きているんだと思います。
このボール１つで、校長先生はとても元気になりました。そして、いつの日か上中ラグビー部も、この大会を目指してほしいなぁ、そう思いました。(失礼！もう、目指していましたね！）
　
　手紙の最後には、こう書いてありました。「選手の皆さんが目標に向かってチームの仲間と共に努力してきたことは、消えるものではなく、この先の輝かしい人生で
必ずプラスになって必ずかえってくると強く信じています。」「近い将来、選手の皆さんが、以前のようにラグビーができる時が戻ってくると思います。」と。
これはラグビーを違うスポーツや活動に置き換えても同じことだと思いませんか。それにしても、日本ラグビー協会は粋なことをしてくれたものです。
費用も、相当かかっていると思いますが、コロナのせいで暗いニュースが多い中、美談として、もっと、テレビや新聞で取り上げて欲しいニュースですね！

  中学生ラガーマンにエール（太陽生命）.pdf                                                                           中学生ラガーマンにエール（日本協会）.pdf