先週の金曜日、3年生は臨時の学年集会を開きました。修学旅行のことや、部活動、そして進路のことを話すということで、校長先生も、どうしても
一言、「ごめんなさい。」と「ありがとう。」が言いたくて、飛び入りで参加させてもらいました。校長先生が、「『修学旅行、中止」という決断は、
本当に、生徒みんなの健康安全を第一に考え、学習面と進路のことなど、諸々を総合的に判断した苦渋の決断だった。でも、本当に、ごめんなさい。」
と話すと、みんなは真剣な表情で、姿勢正しく、校長先生の話をしっかり聞いてくれました。その背筋を伸ばした、きりっとした態度の素晴らしさに、
周りで見ていた先生方も感心していたほどです。その後、「みんなが経験したことは、本当に辛かったことだったと思う。でも、その辛い経験があるか
らこそ、将来、大きな壁が目の前に立ちはだかった時、それを乗り越える力になるはずだ。世の中、思い通りにいかないことの方が多い。でも、みんな
なら、そんな時、きっと気持ちを切り替えて、前向きになれるはずだ。」と話しました。中には、うなずきながら聞いてくれる生徒もいて、終始一貫、
変わらぬ、その立派な態度に、本当に、頭が下がる思いで一杯になりました。
また、3年の保護者の方々にも、お礼を言わせていただきます。私の苦渋の決断に対し、「ご意見、ご質問を。」と問いかけさせていただきますと、
数名の方から、ご意見をいただきました。どのご意見も、親としての厳しさの中に、子供への優しさを感じる、愛情あふれるご意見でした。とても納得
はできないでしょうが、私の断腸の思いに対する理解あるご意見に感謝いたします。最後に、「上柴中の先生方は最後の最後まで、修学旅行を行かせて
あげようと頑張って下さったと聞きました。ありがとうございました。」とまで書いていただき、お礼まで言っていただき、恐縮の極みです。
本当に、大げさでなく、目頭が熱くなりました。ありがとうございました。今後は、3年生にとって、少しでも残りの中学校生活を有意義で、楽しいも
のになるよう工夫して、最大限の力添えをしていきたいと思いますので、どうか、よろしくお願い致します。