ラグビーから学んでほしいこと! 幼稚園の頃から、ラグビースクールでラグビーを学んできた、ある小学6年の少年が、「今までラグビーを続けてきて学んだことは何ですか。」という質問に、こう答えました。「トライをするためにポジション関係なく大切なボールをチーム全員でルールを守り、自分の体を犠牲にしてまでも相手に取られないように守る事、そして、ボールを信頼している仲間に託すことです。つまりは、自分以外の人のために、苦労することを惜しまずに行動することを学びました。これからも、これらを忘れずに成長していきたいです。」と。どうですか、たった小学6年で?、と思いませんか。こんな小さな少年にも、ラグビーというスポーツを通して、技術や体力を身につけること以上に、人として大切な心、
自己犠牲の精神と相手をrespectするということが、伝わっているのです。まさに、『ラグビー憲章』の基本原則
、「品位(intengrity)」「情熱(passion)」「結束(solidarity)」「規律(discipline)」「尊重(respect)」が伝わっているということです。昔、元フランス代表の主将ジャン・ピエール・リーヴという選手が言った有名な言葉があります。それは、
『ラグビーは子供をいち早く大人にし、大人に永遠に子供の魂を抱かせてくれる。』と。ラグビーを通して、子供たちは、将来、社会に巣立っていくために必要な集団生活のルールやマナー、一生の親友の作り方など、これから生きていく生き方や生きることの喜びを学ぶことができます。
ここまで、『ラグビーというスポーツの素晴らしさ』というテーマで、色々書いてきました。これらのことは、ラグビーをやっている、やっていないに関係なく、学校生活や日常生活でも大切にしなくてはいけないことです。これを読んでくれた人が、ラグビーから大切なことを学んでくれれば、私は幸せです。
いよいよ、世界最高峰のラグビーを、ここ日本で見られるチャンスがやってきました。是非、できるだけ、多くの人に楽しんでもらえれば、そして、子供達には多くのことを学んでもらえればと思います。それぞれの国を代表する選手たちが国の威信と誇りをかけて、自分のこと以上に、仲間のために、勝利という一つの目的(目標)のために、一つになって、命がけで戦う姿は、感動すること間違いなしです。(我が日本代表のチームスローガンは、その、まさに
『ONE TEAM』です。)