「優しさと思いやりはコロナと闘う力になる」
.1/7にコロナ感染防止のため2回目の緊急事態宣言が出て3週間が過ぎようとしていますが、依然として先行き不透明な状況は続いています。
先日の各学年での朝会では、校長も飛び入り参加させてもらい、少しコロナ慣れしてしまった状況を改善し、もう一度、緊張感をもって生活
しようという話をしました。具体的には、ゲームセンター等への立入禁止(これは普段でもダメですが)、用もなくお店等へ行くことの自粛。
(つまり、不要不急の外出自粛)そんなことをさせるために、今、やりたい部活でさえ中止になっているのではないということ。
こまめな手洗い、うがい、マスク着用、手指消毒の徹底、3密の回避、教室の加湿と換気の徹底、異学年交流の自粛、給食時の会話禁止、
友人との会食自粛等の話をしました。
ただ、それ以上に大切なことがあります。それは、先日の朝読書の時にみんなには校長から話をしましたが、ここに改めて書きたいと思います。
(これは、昨年12月の上柴西小学校だよりの内容です。とても良かったので、許可をもらい、少し内容を要約し、掲載させてもらいます。)
今、コロナ感染者が爆発的に急増している状況です。もう、こうなると、いつ誰がなってもおかしくないし、感染した人が悪いわけでは絶対
にありません。こんな今だからこそ、我々の人間性、良識が問われます。「コロナにかかりたくない。」、その気持ちはみな同じです。
その不安な気持ちがあるから、ついつい周りにキツイことを言ってしまう。差別やいじめ、悪口を言うことはいけないことだとわかっていても、
思わず口に出してしまう。今、このウイルスは私達に3つの感染症を広げています。
一つ目は、病気という感染症、私達は今、この感染症と闘っています。二つ目は、不安という感染症、目に見えない敵、ウイルスに対する不安な気持ちが
広がってしまうこと。三つ目は、差別(人権侵害)という感染症です。不安を解消しようと目に見える敵として、感染症を連想させる人や場所などを嫌悪したり、
遠ざけようとしたりする。そんな気持ちや行動がみんなの中にどんどん広がってしまうこと。病気を引き起こすウイルス、この目に見えない敵によって、不安
になって差別(人権侵害)が生まれる。3つの感染症はつながっています。まず、このつながりを断ち切るにはどうしたらいいのでしょう。私達にウイルスを
なくすことは難しい。でも、感染の拡大を防ぐことはできます。
ウイルスの感染、不安という気持ちの感染、差別や偏見という意識の感染。これらを防ぐのは私達、一人一人の考え方と行動です。みんなに忘れないで
欲しいこと。もう一度言います。それは、「感染症は誰でもがかかる可能性がある。」ということです。だからこそ、かかった人が治って戻ってきたら、温かく
迎えてあげましょう。その、優しさや思いやりこそが、ウイルスと闘う最も大きな力であり、武器になると思います。今、あなたにできること何でしょう……。
今こそ、上中のみんなが「思いやりの心」で人と接することができるかが試される時です。優しさや思いやりの心をもち、自分も含め、相手を大切にできる、
つまり、みんなでONE TEAMになり、「まごころとおもいやりのある上中生」として、この危機を乗り越えていきたいと思います。
生徒諸君へ、「もし、何か、心配なことがあったら、担任の先生などに相談してください。」
保護者の皆様へ、「同居の家族に発熱等があった場合には、たとえ生徒の体調が良くても登校を見合わせるなど、学校へ連絡をしてください。以上です。
ここに書いてきたことは以前にも今年度5月号の学校だよりの中でで、『偏見や差別のないように』という題で、
日本赤十字社の『ウイルスの次にやってくるもの』という詩を取り上げ、お話をさせていただき学校HPの中にも、同様の内容を取り上げさせていただきました。
ご家庭でも、お子様ともう一度話題にして、御一読していただければ幸いです。
【日本赤十字社より】 『ウイルスの次にやってくるもの』 『新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう』